布を「いせる」(いせこむ)と、「ギャザー」との違い
「いせる」- 「いせ」とは細かいぐし縫い(並縫い)をして、ふくらみや丸みを出したり、長さを縮めて収まりを良くすること。
洋裁では「いせこむ」または「いせこみ」ということが多いですが、長さの違う2枚の布の片方を縮めて長さを揃えて縫い合わせる事。この時にシワがよらないようにすることがポイントです。良く使われる場所は、
そで山肩(後ろ身頃)、衿ぐり、カーブのある裾の折り返し(ヘム)
などです。
デザインや使う布によって、いせたほうがいい場合はその長さを適宜、あらかじめパターンに加えておき裁断します。(例をあげると、袖山のカーブに実際の出来上がりの距離より5mm~25mm長く製図するなど)
縫い糸を引いて、布を寄せるのはどちらも同じですが、ギャザーは布をぐし縫い(並み縫い)し、その糸を引いて布を一方に集めてから縫い合わせるので、シワを作る感じになります。
いせは、さらに細かい針目で1ミリから2ミリの並み縫いをして、アイロンで立体に形を整えてから縫い合わせるのでシワを作らないようにします。いせる長さはほとんどの場合短かめことが多いです。
布を立体的に扱う洋裁ならではですね。和裁にはあまり使いません。
写真や動画と違って、文章ではなかなかうまく伝わらなかったかもしれませんが(^^;参考になったらうれしいです。
今日もハンドメイドが出来ることに感謝します。